急性期病院における空気感染隔離室の換気の原則
CDC隔離予防策のガイドライン2007より
1. 少なくとも1時間に6回から12回の換気を行う
2. 院外排気、できないときはHEPAフィルターを通して戻す
3. 部屋は陰圧に設定し、部屋の空気が院内へ漏れないようにする
毎日、スモークチューブなどで陰圧をチェックする。
4. 取り込んだ空気は部屋の中をまんべんなく流れ、うっ滞した個所を作らないようにする
たとえば、吸気口と排気口を対角線に配置するなど
5. 医療者は風上に立つ
医療者は吸気口側に立ち、保菌者と排気口の間に入ってはならない
医療者はN95マスクを着用する
補足:
1. 入退室時以外はドアを閉めておく
2. 空気感染隔離室の設備がないときは、設備のある施設に転送する
3. 大量の患者が発生したとき:
(a)安全な代用個室の設置を検討する
(b)同じ病原体が考えられるときは集団隔離する
(c)換気扇を使って陰圧を作り出す スモークチューブで陰圧を確認
スモークチューブ
参考サイト:陰圧個室を簡単に作る方法