陰圧個室を簡単に作る方法

CDC結核のガイドラインでは下記のような方法(換気扇を含む)で陰圧個室が可能であると書いています。

陰圧個室がないないと騒ぐのはおかしいのではないでしょうか。

換気扇スモークチューブで陰圧個室は実現できます。   管理人 2003.4.22

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b. 陰圧を達成する代わりの方法 Alternate methods for achiving negative pressure

前室は部屋の陰圧の代用にはならないが、隔離個室の開閉時に飛沫核の漏れescapeの減少のために用いられても良い。ある前室には独自の空気供給口があるが、ない前室もある。結核隔離個室は前室に対して陰圧であるべきであるが、廊下に対する前室の空気圧は建物の設計によって異なっている。これについては、応用可能な規則に従って、有資格空調技術者によって決定されるべきである。

その部屋に単独の換気システムがないか、あるいはそのシステムが適切な流量を提供できないために、今ある換気システムが希望する陰圧を達成できないなら、部屋から排気する手段を提供するための処置が取られるべきである。排気量は前に議論したのと同じであろう。(Suppl.3, Section II. B. 4.a)

固定された室内空気の再循環システム(すなわち、部屋全体の空気を再循環させるシステム)は空気を室外へ排出することによって陰圧を達成できるように設計されているかもしれない。(Suppl.3, Section II. C. 3)

いくつかのポータブル室内気再循環装置room-air recirculation units(Suppl.3, Section II. C. 3.b.)は、空気を室外へ排出することによって、陰圧を達成するよう設計されている。これを達成できる空気清浄機は、この目的のために特別に設計されていなければならない。

小さな遠心送風機centrifugal blower(すなわち、換気扇exhaust fan)は窓あるいは外壁を通して外に排気するために使用できるこの方法は陰圧を達成するための暫定的な方法として用いてよいが、新鮮な空気と適切な希釈suboptimal dilutionを提供はしない。

必要な圧較差を達成するもう一つ別の方法は、廊下に圧をかけることである。この方法を用いると、廊下の一般的換気システムは、隔離個室の空気圧より廊下の空気圧を高くするように平衡化される。必要な平衡の型は、換気システムの形状による。理想的には、廊下の空気排出率は増加させないようにして、廊下の空気供給率は増加させるべきである。これができないときは、排気弁を適切にリセットして、排気率を減少させるべきである。しかしながら、排気率が受容可能なレベル以下に減少しないことが保証されるように、警戒されるべきである。この方法は、圧較差を達成するためのすべての装置(ドアを含む)が適切に維持されていることを必要とする。もし圧力を加えられた廊下に陰圧が好ましくない部屋があるならば、この方法は望ましくないであろう。多くの場合、この方法は達成するのに困難であり、空調担当職員が詳細に調べた後にのみ検討されるべきである。

c. 陰圧の監視

部屋の陰圧は、気流airflowを眼で見て観察することによって(たとえば、スモークチューブを使って)あるいは、部屋と周辺の区域の間の圧較差を測定することによって、監視することができる。

スモークチューブからの煙は、区域間の気流あるいは区域内の気流パターンを観察するために用いることができる。スモークチューブを使って部屋の陰圧をチェックするために、ドアの底部でドアの前2インチ辺り、あるいはドアが違う型のときは開いている格子窓grilleその他の前にスモークチューブを保持する、そして、球bulbをゆっくりと締めることによって少量の煙を発生させる(図S3-3)。スモークチューブはドアと平行に保持すべきである。そして、チューブからの煙の速度が気流速度を上回らないことを確実にするため、煙はチューブからゆっくりと放出させるべきである。煙は気流に乗って移動するであろう。部屋が陰圧ならば、煙はドアの下からドアの中へ(高圧から低圧へ)移動するであろう。部屋が陰圧でないならば、煙は外側に吹き出されるか、静止した状態で留まるであろう。このテストはドアを閉めた状態で行わなければならない。空気清浄機が部屋の中で使用されているならば、それらは稼動中であるべきである。煙は吸入すると刺激があるので、スモークチュブから直接吸入しないように注意が払われるべきである。しかしながら、チューブから放出される煙の量は、非常に少なく、チューブから少し離れると検出できない。

図S3-3 部屋の内外への気流の方向を決定するスモーキングチューブと風力計の位置
部屋の中へ移動する煙の流れは部屋が廊下に比して陰圧であることを示している。部屋の外への煙の流れは廊下に比して部屋が陽圧であることを示している。風力計を用いるときは、ドアの下部の気流の中にセンサーを置く。

圧較差測定器具もまた陰圧の監視のために用いられる。それらは定期的(非連続的)圧測定あるいは連続的圧監視を提供できる。継続的圧監視の要素componentは、単に「空気圧が低い」という眼に見えるあるいは聞こえる警告シグナルである。さらに、また圧読み出しシグナルを提供する。そのシグナルは後の検証のために記録されるし、また施設の換気管理システムに自動的に適応させるために用いられる。

圧測定機器は部屋に入る気流路内(たとえば、ドアの底部)の温度を感知すべきである。室内での異常な気流パターンは圧の変動を引き起こす。たとえば、ドアの中ほどでは空気は陰圧であるし、同じドアの底部では陽圧である(図S3-4)。もし機器の圧検知部が気流路に直接置かれないならば、検知する場所の陰圧は気流路の陰圧と同じであることを検証する必要があろう。

図S3-4 陰圧測定の位置を示す部屋の横断面図

P1(ポジション1)の気流圧はP2(ポジション2)とはおそらく異なる。
陰圧を正確に検出するためにP2で圧を測定する。

圧検知機器は、ドアが開いていることを示唆する時間の遅れがあるときは、聞こえる警報を出す装置を組み込むべきである。部屋に入るドアが開いていると、陰圧は減少する。時間遅れの警報は、出入りする人に、警報を鳴らさない十分な時間を与えるべきである。

圧検知機器の潜在的問題は、低陰圧を達成するための圧較差は、正確な測定を保証するための非常に感度の高い機械器具、電気器具、圧計器の使用を必要とするということである。これらの低圧(たとえば、0.001インチ水圧くらいの低い圧)を測定できない器具の使用は、より高度の陰圧(それは達成するのが困難でかつ非実際的である)を準備する必要がある。(SUppl.3,SectionII.B.4)

定期的検査は、希望する陰圧が存在し、かつ、連続監視機器が用いられているならそれが正しく作動していることを保証するために必要である。もしスモークチューブや他の視覚的検査が用いられているなら、結核隔離室や治療室は陰圧を頻繁に検査すべきである。換気システムを変更中の部屋は毎日検査すべきである。結核隔離室、結核隔離に使用中の時は毎日陰圧の検査をすべきである。これらの部屋が結核(疑い)患者に用いられてないが、そのような患者に用いるかもしれない時は、部屋の陰圧を毎月検査すべきである。圧検知器具が用いられているならば、スモークチューブか圧測定によって、陰圧を少なくとも月1回検証すべきである。

Guideline for preventing the transmission of Mycobacterium tuberculosis in health-care facilities, 1994
MMWR october 28, 1994 Vol.43/No.DD-13 77-81page