器具関連感染率Device-associated Infection Rateの計算方法
器具利用率 Device Utilization(DU) Ratio
感染率・利用率パーセンタイルの解釈法
(NNIS SAR December 1999)
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ステップ1:分析のための期間を決める。1ヶ月、半年、1年、など。
ステップ2:分析のための患者集団を選択する。すなわち、ICUのタイプ、HRN(high risk nursery)における出生体重分類。
ステップ3:分子に用いる感染症を選択する。それらはsite-specific(部位特異的)でなければならないし、患者集団で発生したことのあるものでなければならない。発症時が調査期間内でなければならない。
ステップ4:感染率の分母として用いられるdevice-day(器具装着日数)を算定する。Device-dayは、調査期間中の対象集団の全患者において、器具device(中心静脈カテーテル、ベンチレイター、尿路カテーテル)に暴露された日数である。
例1:その月の第1日に5人の患者が一つ以上の中心静脈カテーテルcentral lineを着けていた。第2日には5人、第3日には2人、第4日には5人、第5日には3人、第6日には4人、第7日には4人であった。第1日から第7日までの患者の数を加えると、われわれは第1週に、5+5+2+5+3+4+4=28
central line daysがあった。月全体でこれを続けるならば、central line daysの数は単純に日々の数の合計である。
ステップ5:下記の公式を用いて、器具関連感染率(1000device-day当たり)を計算する。
特定部位の器具関連感染症の数
器具関連感染率=―――――――――――――――――― × 1000
器具装着日数
例2:
中心静脈カテーテル関連BSI
中心静脈カテーテル関連BSI率=――――――――――――――――― × 1000
中心静脈カテーテル日数
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ステップ1,2,4:器具関連感染率と同じであるが、これにつぎのものを加える。
器具利用率の分母として用いる患者入院日数patient-daysを算定する。
患者入院日数patient-daysは、調査期間中にICUまたはHRNに入院していた全日数である。
例:その月の第1日に10人の患者がその病棟にいた。第2日には12人、第3日には11人、第4日には13人、第5日には10人、第6日には6人、第7日には10人であった。第1日から第7日までに病棟にいた患者の数を計算すると、われわれはそのつきの第1週に、10+12+11+13+10+6+10=
72 patient-daysとなる。月全体でこれを続けるならば、patient-daysの数は単純に日々の数の合計である。
ステップ5:下記の公式にしたがって器具利用率を計算する。
器具装着日数
器具利用率=――――――――――――――――――
患者入院日数
上記の例の器具装着日数と患者入院日数から、器具利用率は28/72=0.39あるいは39%となる。
ステップ6:病院の感染率・利用率の分母のサイズを調べる。分母が小さいならば(すなわち、器具装着日数あるいは患者入院日数が<50)、その感染率・利用率はたぶん真の評価にはならないであろう。
ステップ7:病院のICU/HRNの感染率・利用率を、この報告書の表のデータと比較する。感染率・利用率のパーセンタイルの解釈については付録Cを参照する。
ステップ1:計算した率を検討し、率の変数(分子・分母とも)が表の率と一致することを確認する。
ステップ2:各表のパーセンタイルを調べ、50番パーセンタイル(中央値)をさがす。50番パーセンタイルでは、病院の50%は中央値よりも低い率であり、50%は高いりつである。
ステップ3:病院の率がこの中央値よりも高いか低いかを判定する。
病院の率が高く外れている(HIGH outliner)かどうかを判定する
ステップ4:もし中央値以上ならば、率が75番パーセンタイル以上かどうかを判定する。75番パーセンタイルでは、病院の75%がそれより低い率であり、25%がより高い率である。
ステップ5:率が75%以上ならば、率が90%以上かどうかを判定する。もしそうならば、そのときは、その率は高く外れており(high outliner)、おそらく問題があることを示唆している。
病院の率が低く外れている(LOW outliner)かどうかを判定する
ステップ6:率が中央値以下ならば、それが25番パーセンタイル以下かどうかを判定する。25番パーセンタイルでは、病院の25%はそれ以下であり、75%はそれ以上である。
ステップ7:もし率が25番パーセンタイル以下ならば、それが10番パーセンタイル以下であるかどうか判定する。もしそうならば、それは低く外れており(low
outliner)、おそらく感染症の未報告(underreporting)の問題があることを示唆している。もし10番パーセンタイル以下ならば、それは低く外れており(low
outliner)、器具使用が頻繁でないか、短期間であることを示唆している。
注釈:器具関連感染率と器具利用率は同時に調べられるべきであり、それによって予防方法が適切にターゲットにされることになる。たとえば、あるICUでのベンチレーター関連肺炎の率がいつも90番パーセンタイル以上であり、ベンチレーター利用率がいつも75番〜95番パーセンタイルにあったとする。ベンチレーターは肺炎の有意な危険因子であるので、ICUでの肺炎の発生率を減らすために、ベンチレーターの使用を減らすことや、使用期間を制限することに努力のターゲットを絞りたくなるだろう。