NNIS SAR December

はじめに

半期報告Semiannual Report(SAR)のデータは、NNIS(全米院内感染サベイランス)システムに自発的に参加し、データをCDCに規則的に報告してくれた病院によって収集されたものである。それらの病院はデータ収集のためにNNISサベイランス要素componentを使用している。NNISサベイランス要素とは、同じ感染リスクをもった特定の患者グループをターゲットとするプロトコールである。

 

19991月、全病院的要素Hospital-wide componentNNISシステムから除かれた。これはいくつかの理由でなされた。全病院的要素はほとんどの病院、特にハイリスク患者の多い病院ではかなりの時間と資源を必要とする。結果として不正確で不適当な症例調査となる。さらに重要なことは、全病院的要素はリスク調整されていないために、全国的に比較するための意味のある率をもたらすことはなかったのである。

 

表1と2は、最後のSAR19996月刊行)で報告されたICU要素からの器具関連感染率と器具利用率を更新した。199812月のSARでは、われわれは結合していたcombined内科/外科ICUを病院のタイプ(教育専門病院Major Teachingとその他)によって二つのグループにはじめて分けた。教育専門病院の結合した内科/外科ICUは、その他の病院に比較して有意に感染率・器具利用率が高かった。Major Teachingとは、医学部の教育プログラムの重要な部分であり、臨床実習プログラムの主たる部署unitである病院である。教育関連Teaching affiliationはその他のタイプのICUにとっては重要な因子ではない。

 

われわれは器具関連感染率を計算するために、ICUの分母として最低50 device-days(器具装着日数)を要求している。同様に、器具利用率は少なくとも50 patient-days(患者入院日数)を報告したICUについて計算される。器具利用率の分布は、病院のICUにおける器具利用の適正を評価するガイドとして有用である。感染率や器具利用率を表すパーセンタイル分布は少なくとも20の異なる部署unitからのデータを必要とする。熱傷・呼吸器ICUからのデータを報告する部署の数は、これらのタイプのパーセンタイル分布を提供provideするには未だに十分ではない。

 

図1は、ICUの院内感染症患者から検出された一般病原体における抗菌薬耐性を要約している。われわれは最初に19991月―12月における各病原体の耐性の合同平均率pooled mean rateを提供する。次に、われわれはこの率を、過去5年間における各病原体の耐性の平均値(±1SD)の隣にグラフ化する。最後に、われわれは過去5年間と比較して、1999年の耐性率resistance rateの上昇%を計算している。この数値は、歴史的データと比較したこの年の耐性率での比較的増加・減少の一般的見積もりを提供する。これらのデータは合衆国の病院における抗菌薬耐性の変遷を表している。19996SARで報告された過去6ヶ月間と比較して、MRSAVREの耐性率の上昇率はやや減少している。これらのデータはICU患者に限定されているが、これらのデータはリスク調整がされておらず、病院間でのこれらの率の比較は注意してなされるべきである。さらに、これらの率prevalence rateICU患者の院内感染症に関連した細菌からレポートされた感受性パターンに由来しており、定着菌を含むルーチンの病院全体の感受性パターンantibiogramからの耐性率とは比較できないであろう。

 

表3と4はHRN要素の最新のデータを表している。