「疥癬の診断と治療」

国家公務員共済組合連合会 九段坂病院 大滝 倫子 先生

疥癬とは

ヒゼンダニの生活と産卵場所

疥癬の症状

1.腹部の小丘疹 2.陰部の結節 3.手指の疥癬トンネル

感染経路

1)普通の疥癬から

1.直接感染

2.間接感染

生存期間(人体から離れて)
25℃ 湿度90% 3日間
25℃ 湿度30% 2日間
12℃ 高湿度  14日間

2)ノルウェイ疥癬から

診断

疥癬
ノルウェー疥癬
寄生虫
100個以下
100万〜200万個
免疫
正常
低下
感染力
弱い
強い
痒み
強い
不定(かゆくないことがある)
症状
丘疹が基本
結節は7%
首から下のみ
角化(紅皮症様のこともある)
全身(首から上もできる)

ノルウェイ感染

        白血病など悪性腫瘍 HIV
        免疫不全 免疫抑制剤使用中
        副腎皮膚ホルモンの使用
        外用ステロイド剤の使用

ノルウェイ疥癬の特徴

治療

治療の一例

疥癬

  • オイラックスを頚から下の全身にぬる 7日間くり返す。又は
  • 一週間に一度1%γ−BHCを使用(一人につき20g(γBHC200mg))。
  • 一度で充分であるが、場合によっては1週間後に再度使用。原則として2回に限る。

ノルウェイ疥癬

  • 一週間に一度1%γ−BHCを。あと6日はオイラックスをつけ1クールとする。

治療上の注意

集団発生時の注意


この文書は、大滝倫子先生が平成13年2月9日(金)西区在宅医療研修会・西区学術研修会(会場:福岡市西保健所)において講演されたものを、
南川整形外科病院篠原婦長が書きとめ、それをさらにもう一度大滝先生に添削していただいたものである。

御多忙な中、当文書の添削校正に尽力していただいた大滝先生に深謝いたします。向野 2002.6.20