<タミフル耐性インフルエンザ>

[情報源]

インフルエンザの治療の暫定ガイダンス
http://www.cdc.gov/flu/professionals/antivirals/index.htm

[日本で使用できる抗インフルエンザ薬]

オセルタミビル(タミフルR)、ザナミビル(リレンザR)、アマンタジン(シンメトレルR)

[インフルエンザウイルスの耐性]

@Aソ運型(HINI):タミフル耐性、リレンザ感受性、シンメトレル感受性
AA香港型(H3N2):タミフル感受性、リレンザ感受性、シンメトレル耐性
B B型:タミフル感受性、リレンザ感受性、シンメトレル耐性

[米国のインフルエンザ治療および曝露後予防の推奨]

@「B型」ならば、タミフルでもリレンザでもどちらでも構わない。
A「A型」ならば、「A香港型」と「Aソ連型」が区別できないので、リレンザを推奨する。
Bタミフルはその地域の流行ウイルスが「B型」または「A香港型」である場合に限って使用する。
Cリレンザが吸入できない患者(7歳未満の患者、慢性気道疾患のある患者(喘息や慢性閉塞性肺疾患など;
重度の気管支痙攣の危険性のため)、リレンザ吸入器が利用できない患者)ではタミフルとシンメトレルの併用を考慮する。

[シンメトレル使用時の注意点]

@ シンメトレルが投与された患者の約1/3でシンメトレル耐性ウイルスが出現しうる。
実際、シンメトレルで治療していると、治療開始後2〜3日以内に感受性株が耐性株に置き換わってしまう。
A シンメトレルは中枢神経系および消化器系の副作用を生じさせうる。痙攣の既往があり、
抗痙攣薬を服用している人においてシンメトレルが痙攣を引き起こしたという報告もある。
また、シンメトレルと抗ヒスタミン薬や抗コリン薬を同時に投与すると中枢神経系副反応の頻度が増加しうる。

矢野邦夫先生提供 2009.2.18  Word版