クォンティフェロン〜新しい結核検査法

                                                        2006-8-17 向野

正式名称:クォンティフェロンTB-2G(QFTと略)

原理:

結核菌に特異的な2つの蛋白抗原(ESAT-6、CFP-10)で、リンパ球を刺激し、放出されるインターフェロンγを定量する(ELISA)。結核感染していれば、より多く放出される。

歴史:

2000年、オーストラリアで開発された。 2005年4月、日本で体外診断薬として承認

2006年1月、健康保険に採用  8月、福岡記念病院で実施可

検査特性:

感度 80−90% 免疫不全者で陽性率が低下するおそれ

特異度 99% ツ反陽性菌陰性者、非定型抗酸菌感染者を除外できる

感染後8週間で陽転

判定法:0.35IU/mL以上 陽性(結核感染を疑う)、0.1〜0.35IU/mL 判定保留(結核リスクを考慮し総合的に判断する) 0.1IU/mL未満 陰性(結核感染していない)

用途:

内科・呼吸器科

(1) 結核菌が排菌されないが、結核を疑う場合

(2) 接触者検診、定期外検診、新規採用検診等で、ツ反陽性(発赤10-20mm以上あるいは硬結5-10mm以上)の場合

整形外科・リウマチ科

(1) リウマチ・クローン病等治療薬(レミケード・エンブレル等)使用時

@ 使用前にツ反陽性時

A 副作用で、結核を疑うが結核菌が排菌されない場合

小児科

(1) 小児結核を疑うが、結核菌の排菌がない場合

(2) BCG摂取後に、摂取部位に異常腫脹等が認められる場合(コッホ現象等)

外科

(1)  原因がはっきりしない、リンパ節腫脹や肺の腫瘤を認める場合


検体採取法

10mlヘパリン加採血管に5ml入れる *4ml以下では検査できない *採血したら、すぐにゆっくり転倒混和5〜6回実施(凝固防止)*室温保存(冷凍・冷蔵保存は厳禁)

測定は水曜日と金曜日のみ。午前11時以降に検体提出。

保険点数410点 判断料144点