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 ほとんどの抗生物質が効かない多剤耐性菌の特効薬とされ、国内では未承認の抗生物質コリスチンを、全国の医療機関の約1割が独自に輸入して備蓄する計画を持っていることが、日本化学療法学会の調査でわかった。

 昨年の調査に比べ約1・7倍に増加した。多剤耐性菌に対する警戒感が医療機関で高まっていることが背景にあるとみられる。

 コリスチンは、1950年に日本で発見され、広く使われたが、神経障害などの副作用が出て90年代には使われなくなり承認が取り消された。欧米では、多剤耐性菌の特効薬として使われており、厚生労働省は再承認に向け、優先的に審査する方針を決めている。

 調査は今年5~10月に実施。感染対策の専門医がいる全国445施設のうち11施設(2・5%)が「既にコリスチンを備蓄している」と回答、35施設(7・9%)が「準備中」と答えた。

(2010年12月18日22時05分 読売新聞)

 主要な抗生物質が効かない多剤耐性菌の増加を受け、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会は25日、60年前に日本で発見され、その後使われなくなっていた抗生物質コリスチンを、多剤耐性菌への使用に限って復活させる方針を決めた。


 すでに英グラクソ・スミスクライン社が臨床試験を始めているといい、優先的に承認審査を進める。

 コリスチンは1950年、福島県内で採取された土壌細菌から発見された抗生物質。大腸菌や緑膿りょくのう菌などに効果があるが、過剰投与すると神経障害や腎臓障害などの副作用がある。70年代まで盛んに使われたが、その後は使われなくなり、90年代に国内での製造が終了。承認も取り消された。

 だが、今年に入って、多剤耐性菌のアシネトバクターのほか、ほとんどの抗生物質を分解するNDM1酵素を持った大腸菌などが国内にも出現。多剤耐性緑膿菌も数年前から確認されていることから、これらに効くコリスチンを独自輸入する医療機関が増え、日本感染症学会などが早期承認を求めていた。

(2010年10月26日01時48分  読売新聞)
昨年12月の使用量が11月の倍近くになっていました。↓(→当院の抗菌薬別主治医別使用量です。
電子カルテ、イントラネットで職員全員が閲覧できます)

メロペン使用量.jpg
これまでで最高の月間使用量でした。
薬屋さんにとっては大勝利でしょうが、われわれICTには大敗北ですね。
先月、メーカーさんの医局説明会があり、
1日6g使用可になったとの話が効いているのでしょうか?

PK/PDは大事ですが、
高用量で開始して、いつ中止するのか、いつ減量するかは、誰も教えません。
効かないまま高用量でダラダラと投与されることもしばしばです。

PKPDの影の面をしっかり指摘しないと、大変なことになるのでは。