2008年10月アーカイブ



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この本は参考にはなるが、日本ではあまり役に立たないのではないだろうか?


なぜなら市中肺炎の第一のターゲットは肺炎球菌であるが、


米国とわが国では抗菌薬感受性が全く違っているからだ。


まずわが国ではマクロライドが効かない。当院でも感受性率22%。


(このガイドラインでは、肺炎球菌肺炎の第一選択薬)


ペニシリン、第1~2世代セフェムもかなり耐性である。


これはわが国では外来でマクロライドを多用するからではないだろうか。(風邪のとき。長期少量投与も)


さらに、


緑膿菌に対して、キノロンの併用を推奨しているが、


私の経験から、併用したからといって、そんなに効くだろうか?


多剤耐性緑膿菌も増加しているし...


βラクタム系抗菌薬+マクロライド(強い推奨)


というのも理解できない。βラクタムもペニシリンGやセファメジンから、4世代セフェム、カルバメネムまである。あまりにも荒っぽい。


ただし、読んでおく必要は絶対ある本である。


(抗菌薬投与の考え方。ワクチンのところなど)




昨日、記念病院の会議室でKICNETの世話人会


12月13日のKICNET総会の会場見学も兼ねて。


会場は記念病院新管理棟の2階講義室。100人楽々収容。


吉満さんのお土産のさつま揚げをつまみながら、話し合い。


森兼先生のCDCの話を中心に


森口さんのSARS関連環境整備の話


わたしのナイチンゲールの病気のはなし


など


できるだけ多くの方の参加を期待します


疥癬対策(2)

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昨日の感染対策委員会:疥癬に関する確認事項



  • ストロメクトールを第一選択とする治療指針


    (γBHCはもう使わない、オイラックスは使う)



  • 隔離は24時間で終了(24時間で虫体はほぼ死滅)

  • PPEはしばらく使ってよい(長袖ガウンなど)

  • 感染職員の就業停止も24時間

  • リハビリ職員のリハビリ中止期間も24時間

  • 接触した患者・職員のストロメクトールの予防内服は認める 自費


    (予防内服薬は感染対策委員の医師が処方してよい)


    (発疹や掻痒感があれば皮膚科医師を受診する)




少し酔ってますが~


久々に疥癬の集団発生 患者2名、職員3人


患者は2人とも同じ老人施設からの入院


その老人施設に連絡するも、うちでは発生はない、と。


ほんとかよー


正直に言いなさい


感染対策をチェックしてあげるから




まだクライマックスシリーズとか言うのをやってますね。


本当に日本のプロ野球機構は、頭が変です。


阪神が優勝したら、岡田監督はどうなるんですか。


クライマックスシリーズというのが、いかに筋の通らないものか、


少し考えたらどうでしょうかねえ。


ま、個人的にはどうでもいい話ではありますが。


p.s.


あれはプレーオフじゃなくて、敗者復活戦。


それも1位を奪えるという支離滅裂なもの。


敗者復活戦は銅メダルまでにしといて欲しいな。




ハクゾウメディカル創業55周年記念講演


「知らなきゃ損する!?新型インフルエンザのHow to対策」


という演題の矢野先生のDVDをいただいたので、


それを家で見た。


かなり勉強になりました。(→最近は耳学問が多い(^_^;)>


とくに鳥インフルエンザの臨床像など、知らなかったので、


詳しく教えられました。


呼吸器症状ではなく、下痢で発症など。


(SARSに似てますね)


その他、ワクチンの話なども、良かったです。


矢野先生、ありがとうございました。


映画のNANAとウイルス表面抗原HANAを引っ掛けたのは、受けてましたね。


思わず笑ってしまいました。


このDVDも当院の図書館に置いて、みんなに見てもらおうと思います。




なんといいますか、(またちょっと酔っ払っていますが)


またしても日本の感染対策は変な方向に進んでいますね~


詳細は避けますが、


感染対策の実施、感染者の隔離には、警察権力、自衛隊の力が必要だというような議論が始まってますね~


ハンセン病の時と同じじゃないですか。


馬鹿じゃなかろうか、と言いたくなります。


指導している人の意識が遅れているんです


旧時代の感覚でまた全国規模の感染対策をやろうとしている


だめだって


一から勉強したら、と言いたくなりますよ




いい奴だったズレータを切った


福岡ドームをわざわざヤフードームに名称変更した。


福岡ドームのままでいいじゃん。ダイエーのとき、ダイエードームと呼んでいたか。せこいんだよ。


ドームで回の合間(裏・表)の宣伝がうるさい




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王さんで一番思い出深いのは、王さんが福岡に来て初めてリーグ優勝したとき。その試合後のお立ち台でのスピーチは胸にジーンと来ましたね。王さんの目も潤んでいた。


王さんは福大病院にも検査に来られていたし、中洲でも会ったことがあります。誰かが「一緒に写真を取って」と言っても、すぐに応じてくださる気さくな人でした。(過去形で言うのは好きじゃないですが)


王さんの言葉で一番覚えているのは、


「自分はラーメン屋の倅。高級中華料理は性に合わない」


私自身、ラーメン、餃子、焼き飯、かに玉、麻婆豆腐、の方が好きで、


高級中華料理ではそんなメニューはないので、


王さんはそんな人なんだと親近感を持ちましたね。


ソフトバンクになってからは、いまいちしっくり来ないです。


商業主義が強いと思います。何となくやさしくない。


暖かみの無い会社のような気がする。


それはともかく


王さん、これからも福岡に住んでください。




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常石 敬一「消えた細菌戦部隊—関東軍第731部隊」海鳴社


「1936年8月(昭和11年)、北野は著名な細菌学者戸田忠雄の後任として、満鉄が経営していた満州医大の教授に任命される。戸田は九州帝大の教授として転出していた。この同じ年の同じ月に石井部隊は皇軍として正式に発足している」(123頁)


わたしが今も使っている教科書「戸田細菌学」の戸田先生の名前がここで出てきたことに驚いた。


「北野および石井両名が同時に満州に赴任したのは偶然の一致ではなく、意図的なものであろうとする論拠は後で述べるが、その前にこの記事の持つ別の問題点を指摘しておきたい。それは昔も今も変わらずに存在する、医学会ひいては科学界と官界・体制との癒着の問題である。


 もちろんこの記事は陸軍の軍医向けのものであるから、彼らの士気の高揚のためにある程度の誇張がなされている可能性もないわけではない。しかしそれを割り引いても、帝国大学や医科大学が何回かにわたって、何人かの軍医を教授として招請したいと申し入れた事実はあったのだろう。帝国大学医学部の教授のポストといえば、学閥等もからみ最も獲得が困難な椅子のひとつである。そのポストにわざわざ軍医を招請したいと申し出る理由は何だろう。


 戦後石井部隊の解散後、何人かの旧部隊員は大学教授になっている。たとえば京都府立医大の教授になった人もいるし、昭和薬科大学の学長を務めた人もいる。その程度には有能だったのだろう。しかし、戦前の帝国大学の医学部教授に軍医が招請されたというのは、そのポストの重要性その他から見て、単純に有能だったからだろうとはいいきれないのである。」(125 頁)


 「軍医を教授として招請したいと申し出ていた他の大学の動機が、陸軍とのこうした協力関係を持ちたいという希望であったろうことは容易に想像できるところである。しかしこの「癒着」は大学側にとってメリットがあるわけではない。軍にとっても優秀な人材を確保できるという利益があった。石井四郎などは、自分の部隊に有能な人間を集めるため、全国の大学をまわったという。」(126頁)


「敗戦の直後から、旧日本軍の細菌戦部隊の関係者が米軍と接触を保ち、そして協力していたことが、彼らが極東軍事裁判を免れた理由であろう。しかしまたこの協力こそ、朝鮮戦争の際の流行性出血熱を始めとするペストその他の流行病の原因は、米軍の細菌戦である、という北側の主張の根拠ともなっている。1951年12月5日、テレプレスの至急報は、「石井、若松、北野が必要な装備とともに朝鮮に送られた」と報じた。この至急報の確認はとれていない。しかし多分本当だろう。」(139頁)


「陸軍の軍医団全体としては東大出身者が主流を形成していた」


「北野は東大出身であり、石井部隊は京大・慶大出身者が主流を占めていた」(135頁)


満州猿

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吉村昭 著 「蚤と爆弾」


731の史実を淡々と書いている。


「病理学、細菌学研究という名目で、関東軍防疫給水部に参加した医学者たちは、囚人を利用して自由な実験を試みた。その成果をかれらは学会に発表したが、生体実験に使用した人間を満州猿と表現することを常とした。


或る著名な細菌学者は、日本伝染病学会総会、満州医学会に、「実験材料」と題した左のような趣旨の論文を発表した。


「北満トゲダニ二百三匹を麻酔し、食塩水乳剤となし、これを満州猿の大腿皮に接種した。(中略)」


この論文中の満州猿が人間であるということは、一部の学会員が充分承知していることで、・・・(以下略)」(60~61頁)


筆者は石井を「天才的細菌学者」と何度も呼んでいるが、これには疑問を感じる。そう呼べるのは北里だろうに。


この書には善悪の判断が入ってない。


筆者がどのような立場で書いたのかわからない。


「諜報活動に従事していた者は死刑が当然で、国際法にも守られない」


「原爆で殺すのも、細菌で殺すのも、非人道的なことには変わりはない」(石井の言葉として)


何となく731の行動はやむえなかった、とする弁護調を感じる。


これでいいのだろうか?





死の工場―隠蔽された731部隊

死の工場―隠蔽された731部隊





「東京帝国大学伝染病研究所の小島三郎教授は、1941年以来何度も南京の細菌戦関連機関を訪れて、自分の学生たちにそこで働くよう奨励している」(シェルダン・H・ハリス「死の工場」223p)


「正路倫之介と吉村寿人、千葉医専の緒方規雄がその研究に従事していたリーダー的な存在であり、その目的のために動員された医大と研究所は東京の伝染病研究所、京都帝大、陸軍省医務局であった」(同269p)


たしか小島三郎さんて、細菌学の世界では名前のある方ではなかったかな?


何かまずいところに入ってしまいそうな気がする。